あたらしい住まいづくりであたらしい感動を

多様な個性を
美しく統一したまちづくり

多様な個性を 美しく統一したまちづくり

ミサワホーム株式会社
商品開発部 施設デザイン課 主幹
能浦 勇一郎 (一級建築士)

「アルビオコート・一橋学園」はアルビオコートシリーズの第一弾として、東京都小平市に誕生した13家族のための南欧風邸宅です。
複数路線の利用が可能であり、それぞれの駅からは徒歩10分前後。西武多摩湖線「一橋学園」駅を利用すると、中央線「国分寺」駅までは1駅です。主要都市へもアクセスしやすい立地となっています。

「アルビオ」は造語であり、白鳥座のくちばし部分にあたるきれいな二重星「アルビレオ=天上の宝石」のように、街やそこに住む人々に輝きをもたらしたい、そしてそこには豊かな羽根に子を抱いて慈しむ白鳥の母のようにすべて(=ALL)の生命(=BIO)を育む優しさを届けたい、そんな願いが込められています。街が白を基調としているのも白鳥をイメージしているからです。

まちや人々に輝きをもたらす「アルビオコート」
私たちが「アルビオコート」を企画した目的は「輝く人生を育む住まい」を提案すること。
そのため、まず、まちなみデザインを形成する上で、フォルムと素材をゆるやかに統一しました。まちなみを統一することで、そこに住む人々が心地良い一体感を覚え、住民同士が自然とコミュニケーションを育み、見守りあう街へ成長してほしいと願っています。さらに、各邸に「リビング」でも「個室」でもない場所「コモンズ」を設えました。このコモンズで家族と過ごす時間を増やし「家族の絆」をより深めてほしいと考えています。

「多様の中の統一」により
街にコミュニティが生まれる

アルビオコートの一つ目のコンセプトである「街のコミュニケーションを育むゆるやかな統一」。ゆるやかな統一」は、要所要所は統一されているが、画一的ではないということ。いわゆる「建売住宅」の安っぽい統一ではありません。
家を作る工程は、まず造成を行い、造成完了後に各棟のプランを作成、そして最後に外構をつくります。ですが、「アルビオコート・一橋学園」では、通常最後に登場する外構デザイナーに造成段階から参加してもらいました。街全体を一つの外構と捉え、道路づくりから一緒に考えたのです。そのため、まち全体にゆるやかな統一感が生まれ、敷居のないオープンなまちが出来上がりました。

ゆるやかな統一感

当分譲地は、駅から10分前後の場所、細い私道の行き止まりにあり、道路を挟み左右に計13棟の住まいが並んでいます。この道路も分譲地の開発に合わせて新しくつくった道で、ある工夫を施しました。それは、遠くからでも街並みが見えるように既存の道路からまっすぐ延長するのではなく、ほんの少し曲げたこと。そうすることで、少し離れた場所からでも白いまちなみが見えます。帰り道、自分の家が見えると「家に帰ってきた〜」とほっとしますよね。そういう安心感をつくりたかったのです。
街の入口にたどり着くと、左手に分譲地名が書かれた「ウェルカムボード」が登場します。ウェルカムボードはコミュニティのシンボル。ここでも、自分の街に帰ってきたという安心感を感じてもらえたらと思います。

建物の外壁は白。ベージュ系、グレー系、そして完全な白の3パターンです。3色の建物を混在させることで、変化を持たせゆるやかな統一を演出しました。屋根は切妻屋根で、ベージュとオレンジの2色が約6:4の比率の混ぜ葺き洋瓦にしています。南欧風と言っても、雨が多い日本に対応させるため軒をしっかり出しました。

各邸にはアルビオコートのシンボルを埋め込んだ門壁を設置しました。
お客様を玄関に招き入れることをイメージし、門壁は玄関扉に向かってゆるやかに曲線を描いています。
この門壁の素材も外壁と同じ素材を使用し、上部の瓦は屋根と同じオレンジベーシュ系の色にしています。外構の素材とデザインを建物に合わせることで、ここにも一体感を表現しました。

シンボルマーク/門灯とポスト/門灯が点灯した夜のまちなみ

コミュニティ内に会話を生む仕掛け

住人同士が触れ合いやすい、お隣さんと話がしやすいというのが、私達が目指すアルビオコートのコミュニティです。「そんなコミュニティを作るためにはどうしたら良いか」という問いから、まちの素材や色使い、配置を決めていきました。

まずは建物の配列を工夫して、駐車場に「陽だまりスポット」を5つ作り、高いフェンスを排除したオープン外構にしました。
通常、駐車場は片側に均等に作りますが、駐車場の位置を工夫し、車が2台隣り合う配置にしています。
そこに広い空間ができ、ここが陽だまりスポットになります。陽だまりスポットの効果は大きく分けると、
①車の方向転換の場所を確保
②人の目が届くので防犯対策になる
③まちなみ・空間に変化を与え美しい街並を演出
④隣家とのコミュニケーションが取りやすく、井戸端会議の場所にもなる。
ということ。

道路にインターロッキングブロックを使用した理由をお話ししましょう。
当分譲地には全邸雨水タンクをつけています。雨水タンクの水を使えば水道代はかかりませんので、その水を使って住人のみなさんで打ち水をして街をクールダウンさせていただきたいと考えました。せっかく打ち水をするなら、少しでもその効果を持続できる道路が良いので、保水性インターロッキングブロックを採用したのです。
更に、その打ち水をしながらお隣さん同士での会話が生まれることを期待しています。

また、全邸共通で2階の窓にフラワーシェルフを設えました。本物の木に見えますが、硬質のウレタン樹脂を使っているので雨に強く劣化しにくくなっています。1階の窓には同じ素材のアクセントバーをつけました。

「コモンズ」で家族の
コミュニケーションを育む

アルビオコートのニつ目のコンセプトは「家族とのコミュニケーションを育む」。
「アルビオコート・一橋学園」は、子育て世代、子育てが一段落した世代の方々、リタイア世代、この3つのライフステージの方を意識した全棟異なるプランになっています。プランが違うので、それぞれ異なる形で家族のコミュニケーションを育む仕掛けを取り入れています。ミサワホームが考える「ホームコモンズ」はLDKと寝室以外の家族で共有するスペース。書き物や読書、勉強、家事をしたりと、家族みなさんでお使いください。

その他にも、壁をギャラリーにした「思い出ギャラリー」のある家、2階の全部屋をつなぐ大きなバルコニーのある家、センターリビングの家など、コモンズ以外でも家族のコミュニケーションを促すプランにしています。

ご夫婦・親子のコミュニケーションを生む仕掛け

リビングにあるホームコモンズ。
二人並んで座れる広さのカウンターなので、ここでお子様に勉強を教えることもできます。家族の気配を感じられるので、家事スペースとして使っていても何かと安心です。ライフスタイルに合わせて自由にお使いください。


階段・廊下の途中にあるファミリーライブラリー。お子様が自分の部屋に行く前に必ず顔を合わせる場所にあります。

デザイン性と機能性を
兼ね備えた住まい

「アルビオコート・一橋学園」にはコミュニケーションを育むという視点以外にも、たくさんのこだわりを詰めました。今までに数多くの注文住宅を手がけてきたミサワホームだからこそできる、機能性とデザイン性の両立です。美しい家、まちをつくるために細部までこだわるデザイン、お客様の要望を叶える機能。そんなこだわりの一部をご紹介します。

立体感を演出する陰影やライン

道路に面した窓は、内側に少しへこませています。こうすることで窓の上部に影ができ、立体感と高級感が生まれます。

バルコニーの手すり壁に小さな段差をつけています。通常は外壁とフラットになりますが、手すりの下地を一部調整することで、建物の縦のラインがスッと通って、綺麗に映ります。

窓から臨む南欧のまちなみ

格子部分は埃が溜まりやすく掃除が大変ですが、格子をペアガラスの中に入れることで掃除をしやすくしました。

2階の窓からは、南欧を思わせる白く繋がる美しい街並みが臨めます。格子窓とフラワーシェルフの組み合わせが良いアクセントになっています。

南欧を感じる造作への工夫

外部が南欧風なのに内部は普通のインテリアというのは、建売住宅にはよくありますが、アルビオコート一橋学園ではインテリアと内部造作についても、南欧風を演出するべく、ミサワオリジナルのRタイプ造作を採用しました。
例えば、窓の縁や廻り縁もRがかった優しい曲線で表現しています。この曲線は南欧風を演出するのにとても効果的です。
通常、Rがかった曲線部分は現場で塗装しますが、今回は退色や色剥げしにくいシート材を工場で巻きつけていてメンテナンス性にも優れています。

道路にインターロッキングブロックを使用した理由をお話ししましょう。
当分譲地には全邸雨水タンクをつけています。雨水タンクの水を使えば水道代はかかりませんので、その水を使って住人のみなさんで打ち水をして街をクールダウンさせていただきたいと考えました。せっかく打ち水をするなら、少しでもその効果を持続できる道路が良いので、保水性インターロッキングブロックを採用したのです。
更に、その打ち水をしながらお隣さん同士での会話が生まれることを期待しています。

※「アルビオコート・一橋学園」の販売は終了しております。多数のご来場ありがとうございました。