あたらしい住まいづくりであたらしい感動を

敷地がつながる

敷地がつながる

視点を少し上げると、自宅前の通りが見渡せます。

もし、その道の両端に並ぶ家々のデザインがバラバラだとしたら、その通りの景観はけっして魅力的にはならないでしょう。

でも、まちに住む人々が同じまちづくりの意識を持ち、住まいや外溝にちょっとした工夫をすることによって、敷地と街路が美しくつながる、魅力的なまちなみが生まれます。

通りと調和する

シンボルツリーが街路樹になる

住まいのシンボルツリーを揃えることで、美しい並木道の景観が生まれます。新緑の季節には若々しい薫りが漂い、秋には紅葉が美しい風景を描き出す。四季の変化がまちなみをドラマティックに彩り、行き交う人々の目を楽しませます。

イメージハンプ

イメージハンプとは、生活道路を走るクルマをソフトに減速させるために、ドライバーの心理に訴える模様や素材で、路面が立体的に見えるようにしたもの。人とクルマが安心・快適な暮らしを楽しむための、みちのデザインです。

ライトアップ

まちの美しさと防犯を両立する照明計画としてライトアップがあります。シンボルツリーのスポットライトをはじめ、敷地内のアプローチライト、みちの街路灯なども考えることで、光がつながる美しい夜景をつくることができます。

心を合わせてまちなみをつくる

古いヨーロッパのまちなみは、建物の一つ一つが個性を持ちながらも、まち全体としての均整のとれた美しさが感じられます。そんなまちなみをつくっていくには、外壁の素材やデザインアクセントに配慮し住む人が心を合わせてまちなみをつくっていくことが大切です。

みちを演出する

2段植栽

生垣と低木の2段植栽が、目を楽しませるアクセントになります。高垣の植栽から受けるような圧迫感もなく、緑のうるおいがボリュームアップ。プライバシーを保つとともに、ふく射熱や熱風、騒音を和らげる効果もあります。

ゆらぎ道路が魅力あるまちなみをつくる

みちや車道をゆったりと蛇行させるとともに、家並みに寄り添うように、高さの違う樹木を植えていくなどの工夫で、リズミカルな変化のある佇まいに。奥行きを感じるみちの景観が、散歩する人の心もゆったり和ませてくれます。

みち広場

“クルマが主役”から“人が主役”へ。この発想を広げると「みち広場」になります。それは、例えばヨーロッパの伝統的なまちにある広場のイメージ。求心点を設けることで交流が生まれ、豊かな地域コミュニティが形成されます。

楽しみの連鎖

わが街の外観にプラスαの演出を。その遊び心がお隣り、またそのお隣りに伝染し、まち全体に伝わっていくのが「楽しみの連鎖」です。例えば、クリスマスの時期、家々のシンボルツリーの電飾がチカチカと輝き、それが通りの先まで連続していけば、通勤帰りの心もほっと浮き立つ、そんな素敵な通りになることでしょう。

つながる緑

敷地と道路の間に植栽スペースを設け、その植込みを連続させることでみち沿いに緑あふれる景観をつくりだすことができます。季節によって表情を変える花や植物で道行く人を楽しませるとともに、視覚的にやさしい印象のまちなみをつくり上げます。

景観をよくする

自動車はゆっくりと

あくまで人が主役になる「みちデザイン」という発想をカタチに。クルマも「まちなみの景観を楽しみながら、ゆったりと走って欲しい」そんな気持ちを込め、路面の素材や仕上げ、デザインにもきめ細かく配慮します。

シンボルツリーで道路を冷やす

豊かに茂った樹木は、夏の直射日光を遮り、路面に木陰をつくってくれます。また、植物は光合成により二酸化炭素を吸って水(水蒸気)を拡散するため、気化熱が路面の熱気を奪います。自然の恵みを活かすエコ・アイデアの一つです。

コーナー宅地のデザイン

コーナー宅地、いわゆる角地に建つ住まいは目立つ存在となるので、道路に面した2面のファサードと外構デザインへの配慮が欠かせません。交差点の対角線上から見た佇まいには、堂々としたボリューム感を持たせるなどコーナー宅地のデザインに配慮することで、まちなみはより魅力的になります。

フェンスは控えめに

各戸がフェンスを敷地いっぱいに張り出さず、セットバック(後退)させることで、敷地と歩道がつながる境界ゾーンにゆとりが生まれ、視界が広がります。そうしたスペースの植栽や仕上げ材にルールを設けて統一すると、みち沿いの景観に緑のうるおいが生まれ、洗練された表情でまとまります。